2020.11.23追記
今回のほうがきれいなクリスマス前の小話としてまとまってる、とでもいうのかな。
2018年の初演は真夏の公演だったけど、今回これを観て、外に出たらクリスマスのイルミネーション…というシチュエーションは悪くない。
成河さんにはそういうのを求めているかどうかはともかく。
前回はビクトリーの物語のビクトリーが薄まった演出で、といって代わりの方向性もつかめなくて迷子になってたかもしれない。嫌いじゃないけど。
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2018年の初演では
・勝手に「サム=善良な人」という前提で観ている自分にふと気づいたり
・「これはヴィクトリー(成功をつかむ)の話だけど、そこが強すぎると日本っぽくないから弱めにした」と一人会で聞いてなるほどと納得したり
・”出てくる人物が実在のニューヨークあるある”なら、日本語でやる意味は?と考えたり
した成河さんの一人芝居。
今回のサムは優しそうな、おだやかな表情をして地下室を出ていくのが印象的だった。
初演はロッカーから荷物をまとめて出して(←これはアフトクで話題に出るまで気づかなかったけど)、「出て行ってやるぜ!(鼻息)」と出て行ったのが、今回は荷物をまとめるでもなく、なんとなく他の人のことも許してそうな雰囲気で地下室を出ていく。
成河さんと千葉さんのアフタートークによれば
・ダコステ(?謎の男)からの札束を、初演サムは置いていくが、今回は持って出ていく。清濁併せ呑むサム。
・前回はアングラのノリでやった。
・今回はもう少し広く届けたいという気持ち。
・…それが清濁併せ呑む、に繋がるのか~
ということらしい。納得。
千葉さんがちょっとラフなことを言って(T○TはN○Kくらいギャラが安い、とか)、成河さんが「そういうこといわなーいw」みたいに突っ込んでるのも面白かった。
ブログ、メルマガに一人会と成河さんはオフステージでも発信することが多いのだけど(だからこそ?)、言葉にしてしまうことで意味が限定されたり、分かりやすくなりすぎることを避けていて、簡潔な言葉ではっきりとした輪郭を描くことよりも、言葉を重ねることで形を探ろうとしていて。
千葉さんは一見韜晦に見えないこともない、けど韜晦そのものではない(韜晦なんて恥ずかしくてできません、とでもいうような?)スタイルに見える。
どちらも信頼できるなぁぁぁぁぁと。
■小ネタその他雑感
・子供をあやしつつ電話をかけている風の女性(成河さんだけどw)が、「マリア、部屋の中にカメラ置いちゃダメじゃないの」と配信カメラをネタにしてた(最前列カメラ近くの人がマリアにさせられてた)
・鶏のアイツは増えてた。
・ダーツが的に当たらないw
■アフトク小ネタ
・成河さんについて「お気に入りのおもちゃ」by千葉さん
・コロナで真っ先に切られたのが演劇だった、と千葉さんが言ってたの、舞台関係のひとには、観客側が思う以上にダメージ(精神的な意味で)だったのかなと感じた。
あとは思い出したら追記する。