見たら追記していくスタイル。
2019年10月19日(土)夜の部
猿之助さんオグリ。
右袖で舞台が半分見えないこともあって「山場はまだかなー」と思っているうちに終わってしまったかもしれない…。
STOP3階袖席。
良いなあと思ったのは、餓鬼病みになったオグリと、それを引く人々。
彼らは「引けるところまでは」とオグリの乗る車を引く。功徳を積むべく。
そしてそれがつながって、オグリは熊野へとたどり着く。
「功徳を積む」ことが、この時代の人にどのくらいの切実さだったのか私には分からないけど、そこにはそう嘯きつつの善意があったのかなあとか、つまり祈りですよね…(涙)。
(ここ、スーパー歌舞伎な演出より、削ぎ落とした感じの演出で見たいなー)
この過程を通して、オグリは過去を悔い改めるんだけど、えーと…オグリってそういう人だったのか、ともなってしまって。
照手姫と夫婦になるまでのエピが削られてる!ってツイートも見たので、その辺かなあ。
ワンピとオグリを見た限りでは、私はスーパー歌舞伎は古臭い気がしてあんまり好きじゃないのかも。
ギャグが現代ではまあ笑えないラインなのと(6月の三谷かぶきもね…)、妙に説教臭くて、なんだかんだあって大団円…?
ワンピは猿弥さんが説教くさい話をしても泣けたんだけどなー。
物語と演出がマッチしてるから、好みの路線ではなくても楽しかったな。
初日あたりに「新感線っぽい」という評があったのに対しては、否定派というか…たぶん新感線が「スーパー歌舞伎っぽい」が正しい(笑)。
見得をしてどーん!!立ち回りばぱーん!!照明ピカー!!かつ古典歌舞伎のスローさは控えめなので「新感線が好きな人なら好きかも」というのは分からないでもないけど。
でも何より、新感線はこんなお説教臭いこと言わないぞ~。
といいつつ、頭に髑髏をつけていた黒姫にはカナコさんみを感じてしまったり。
ワンピースでは赤犬杯を演じてらした嘉島典俊さん、女形もやってる(た?)のは知ってたけど、こんなにシュッとした美少女になるとは思わなかったので驚いた。
赤犬はどちらかというとカントク系だったのに…(好き)。
笑也さんが「自分の性別に馴染めなくて男として生きることにした」みたいなことを語るのはずるい。新たな性癖が開眼してしまう。
でも笑也さん・嘉島さん・市瀬さんはじめ、もっとばばーんと活躍するのを見たかった役者さんが沢山いるのが残念。
袖じゃなければもっと見えたのかな(次はちゃんと見える席の予定)。
いっぽう、照手姫・新吾さんはハイパー大活躍だった。
もうタイトル「TERUTE」で良くない?
6月三谷かぶきのマリアンナみたいなちょっとテンションが謎に高い女子の新吾さん好き…。
笑也さんだとどんな照手姫だったんだろう?(ハイパー美人だったことは想像に難くない)
スーパーリストバンド(1000円)は微妙でした(買ってない)。あの取ってつけたようなダンスタイムは一体…?
あれならスーパータンバリン900円のほうが断然楽しかったと思う(買ってない)。