mixiより転載。
初めて歌舞伎座のチケットを取ったぞー!!(幕見は2回ほど)
実は初めてのにざさまでもあるけど、全然わかんなかったよ毛谷村…。
【要約】
夢枕漠の小説が原作の新作(現代語)。
舞台は唐の国。
空海と逸勢のキャッキャウフフ?でも染五郎さんは空海って感じじゃないよなー?と思いつつ行ったら、ジジイ2人のNTR話おいしいです、だった。
初日と終盤の2回行きました。
市川染五郎、尾上松也、松本幸四郎
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染五郎さんの新作ということで、幕見ではない歌舞伎座に初めて行ってきた。
早めに観て面白かったらチケットを買い増しできるように初日。
席は3階センター!2列目なのですっぽんもほとんど見えません。
でも幻想神空海は、高い席から見たほうが面白いセットだったと思うからよし!
(2階席になると急にお値段あがるのよ…)
『彦山権現誓助剱』
最初の演目は『彦山権現誓助剱』 杉坂墓所・毛谷村
音声ガイドどころか筋書をチェックすることすら忘れていて軽く絶望したけど、言葉が難解になる偉い人は出てこないし、複雑な話でもないのでなんとか。
「杉坂墓所」→「毛谷村」と場面転換があって、ものすごく時間がかかったのだけど(舞台の上にさらに板を敷くんだぜ←所作台というらしい)、杉坂墓所は省いての上演も多いらしい。
さすがに科白や謠で説明されたら分かりにくかったかも。
とはいえ、これを見て感想をあれこれ言うのは無理だ!
これだけのことに1時間半かよ!との思いをぬぐいきれず。
『幻想神空海』
原作の「沙門空海 唐の国で鬼と宴す」をかなりコンパクトにしたみたいで(1巻途中までしか読んでない)、場所もエピソードもかなり跳んで唐突な感じはあるものの、途中の義太夫?劇中劇みたいなシーンさえ分かれば、話は通じるはず。
(とはいえ登場人物が覚えにくくて、混乱必至)
染五郎さん、松也さん、幸四郎さんは物語展開としては傍観者で、メインはジジイのNTR話(すき)と言っていい。
「染五郎と松也だと、職場の先輩後輩という感じで萌えない」という某所の書き込みに、なるほどと思ってたけど、松也さん良かった。
それなりに自分に頼むところのある、決して性格が良いわけではない(けど空海には負けを認めてる)逸勢が似合ってた感じ。
染五郎さんは、原作をちょこっと読んだ限りでの空海イメージとは違うなー。
あの人普通にやるとみんな捨之介になる?w
空海はもっと何事にも動じない超然としたキャラなんだけどなー。
舞台転換の間に客席1列目に降りて、お客さんを弄ったり、
松也さんが「どこに耳目があるか分からない」みたいなことを言って、前田敦子ちゃんとの云々ネタで笑いを取るシーンもw
…
ここまで書いたところで3週間が過ぎ、2回目の幻想神空海。さすがに幕見。
唐に渡った空海と橘逸勢が、都で起こる怪異を紐解いて行ったら、50年くらい前の楊貴妃をめぐる因縁が…というこの物語、原作1巻を読み終えてわかったのだけど、全4巻で1つの話だったらしい。
それを考えるとやはり上手くまとめたのだろうとは思う。
でも、やっぱり染さまの空海は空海じゃないよ。
雲樵の屋敷で化け猫と対峙するシーン、化け猫に怯えてぶるぶるする空海が一層オーバーになって笑いをとってたけど、空海のキャラじゃないもの。
(そういえば実は化け猫と楊貴妃の関係がわからん)
好きなのは廃王宮での場面。
染空海が琵琶を爪弾き歌って、松逸勢がそれに合わせるあたりは、セット以上のものが見えるような幻想的なシーンだった。
そこからの魑魅魍魎(黒ベースに赤の衣装がかっこいい)→白龍登場「楽よ高まれぃ!」はワクワクせずにはいられなくて、2回目はこれを見に行ったようなもの。
役者ファン、とくに女形のファンの人には結構好評だったようだけど(良いところを引き出した的な?)、総じて評判は良くなかったみたい。わかるw
中村歌昇さんの白楽天が好き。
詩人でイケメン設定らしい所作で剣を振り回してて、かっこよく可愛い。
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染五郎、松也の新作歌舞伎『幻想神空海』初日インタビュー
http://community.pia.jp/stage_pia/2016/04/kabukiza-201604.html
以下引用↓
――さすがに歌はうまいですね。
染五郎 とんでもございません、歌は妹の方が…。