シカゴ ウェストンコレクション「肉筆浮世絵-美の競艶」浮世絵師が描いた江戸美人100選
@上野の森美術館
http://weston.exhn.jp/
2016年1月15日(金)
久々の上野の森美術館。
浮世絵って、主線が細くて単調なイメージがあったんだけど、懐月堂派と言われる人たちの作品は
ものすごくダイナミックな線の強弱をつけていてビックリ。
異彩を放っていたのは、やはり葛飾北斎。
浮世絵らしい浮世絵も描いていたらしいけど、大きく展示してあったのが
他の着物の柄まで精緻に書き込むような絵とは対極の、大胆な墨蹟のでさらっと描いた☆みたいな
「京伝賛遊女図」「大原女図」で、あれは反則だと思うw
水野廬朝「見立三酸図」も、正面からの美人画って珍しいような?
十二国記コバルト版の「図南の翼」表紙を思い出した。
最後の「第7章 近代の中で」の河鍋暁斎「一休禅師地獄大夫図」と小林清親「頼豪阿闍梨」になると、かなり近代テイスト。
去年の夏に河鍋暁斎展を見に行かなかったのが悔やまれる。
とにかく展示数が多くて、しかもアクリルパネル越しとはいえかなり近くから見られたので、かなり見応えがあった。
印象的だったのは、これが、ウェストン氏がここ30年ほどで集めたコレクションだということ。
浮世絵は明治期あたりに大量に海外流出したせいで、海外の美術館や個人が所蔵してるケースが多いと思うんだけど
ここ30年でコレクションし始めた人でも、これだけ買うことができるのね。
(プライスコレクションといい、そうやって集めたものを貸してくれるのは有難いことだなーと思うので、責める気は全然ない)