慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の手術をしたら、薬が効かず数年単位で悩まされていた咳が止まった話。

2006年から2013年に手術するまで、薬が効かない謎の咳に悩まされていました。経緯も色々あるのですが、時系列で詳細に書こうとすると高確率で挫折してしまいそうなので、先に概要を書いておこうと思います。
あくまで一患者としての体験記です(医療職ではありません)。

概要の概要

・咳が止まらない→喘息の薬もアレルギーの薬も効かない
・内服ステロイドで止まった(一時的に)
・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の手術(入院1泊)で止まった
・手術の費用28万円は高額療養費制度で8万円程度(+初診料+検査料が5万円以下)
・原因はおそらく「好酸球性副鼻腔炎」(確定していません)
・完治ではなく、コントロールしてお付き合い

症状:咳が止まらない

・とくに夜になると悪化
・一番酷いときは寝ていても咳で目が覚めて1,2時間眠れず、咳き込みすぎて吐く→睡眠時間が細切れで3時間程度

最初のうちは、たまに咳が出始めると10分くらい止まらなくて困る程度だったのですが、病院で処方された薬を飲んでも改善せず、最終的には3時間睡眠で過ごす日々が続きました(上半身を起こすと少し楽になります)。喉に違和感があり、それが強くなって咳が出始めると止まらない・・・といった感じで、(あとから分かるのですが)喘息ではありませんでした。30歳前後でそこそこ体力があったので仕事にも行けましたが、アラフォーとなったいまなだったら絶対に無理です。

以下は、効いたこと・効かなかったことについてざっくり。

対処1:効かなかったこと

耳鼻科・呼吸器科の処方薬

・内服:クラリチン、キプレス錠、ムコダイン、麦門冬湯、フスコデシロップ、クラリスロマイシン
・吸入:キュバール
・外用:ホクナリンテープ
アレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎、気管支喘息での一般的な処方薬と思われます。
地域の耳鼻科クリニック、総合病院の耳鼻科、地域中核病院(日赤クラス)の耳鼻科・呼吸器科にそれなりに通い、多いときは月に1万円ほどの医療費がかかりましたが、改善しませんでした。この時の診断としては「慢性副鼻腔炎による後鼻漏かもね?」くらいの、ふわっとした見立てだったようです。なお、数年後に本当に喘息の症状が出て分かったのですが、この時の咳はゼイゼイヒューヒューいう喘息ではありませんでした。

空気清浄器

プラズマクラスターなどの高級品ではなく、1万円弱のものを購入しましたが、効果を感じるほどの改善はなし。

なおアレルギーの血液検査では、
・花粉(スギ:クラス4)
・ハウスダスト(ハウスダスト・ダニ:クラス1)
くらいでしたが、「スギ花粉つらいわ!!!」と思うほどではなかったので、ハウスダストも症状にはさほど関連がなかったのではないかと思っています。

対処2:効いた(投薬※ただし一時的)

咳外来での処方薬

・内服:プレドニン、ムコスタ錠(今までのアレルギー薬内服も継続)
・吸入:アドエア250(ホクナリンテープ、キュバールは中止)
これでその日に咳が止まりました。

プレドニンは内服ステロイドなので5日間のみ服用して、その後はムコソルバン、クリアナール、シングレア、エピナジオンに切り替えた結果、3ヶ月程度で薬断ちに成功しました。ただ、翌年の花粉症シーズンには薬が復活し、さらに半年後には、以前ほどではないものの咳が復活してしまいました。

対処3:効いた(手術)

◇慢性副鼻腔炎の手術

・全身麻酔
・左右両方同時に
・入院は1泊のみ
・手術の翌々日から職場復帰(デスクワーク)
住んでいる自治体の病院では半月ほどの入院が必要と言われたこともあり、浜松のサージセンターで手術をお願いしました。初診で血液検査するする前に「たぶん好酸球性じゃないかなあ・・・」と言われたのが印象的でした。
2018年現在、「好酸球性副鼻腔炎」は難病に指定されており、情報も多いのですが、2013年当時はあまり知られてなかったように思います。オムロンのサイト(長引く「慢性副鼻腔炎」に注意を)は参考になりました。

なお、費用はざっと
・初診と検査(CT)・・・5万円以下
・手術・・・30万円弱
くらいで、手術に関しては高額療養費制度を使用したため、8万円程度の支払いで済みました。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です