三井家伝世の至宝
前を通りかかったときに気になったので、日を改めて行ってきた。
現在の所蔵品だけでなく、旧蔵品も借りて来ての展示らしい。
■油滴天目(国宝/大阪市立東洋陶磁美術館蔵)
油滴天目を見るのは、先月の静嘉堂文庫美術館(重文)に続いて2回目。
なんだか天目茶碗が続くような…w
静嘉堂文庫のは朝顔形でかたちは好みだったものの、油滴自体は地味だなあと思っていたけど
(あちらは展示室自体が明るかったので、ライティングのせいかもしれない)
綺麗だった。
■日月松鶴図屏風(重文)
6曲1双の右隻には太陽、左隻には三日月をかたどった金属板が配置されていて不思議な雰囲気。
なぜ人は、1画面に月と太陽とか、二つの月といったモチーフに惹かれてしまうのか…w
ほれぼれと眺めてました。カッコいいなあ。
この展示室にはほかに
・岩上群猿図屏風(森狙仙)
・聚楽第図屏風
・東福門院入内図屏風
があって、どれも良かった。
入内図屏風は、お嫁入りの行列を4曲1双に4段にわたって描いたもの。
記録する意図があったらしくて、名前まで書いてあってなんだかかわいい。
■月宮殿蒔絵水晶台
天板に月に見立てた水晶玉が据えてあり、中板には岩山と雲と、その上に聳える楼閣が描かれている。
高蒔絵で。
散りばめられた鉱石は、三井の鉱山で取れるものなんだってさ。
あほかー!!!
どんだけお金持ちだよ!!酔狂かよ!!!!
って今回いちばん思いました。
■能面各種
前に能面を見た際に「小面・若女に対して、老女は口角も下がり…」みたいな説明を読んで、ちょっと涙目になったよね。
衣装もだんだん赤が減って(色なし)いくし、男性の面は翁やら尉やらと神格化されていく雰囲気があるのに酷いw
■刀剣各種
則宗って太刀が細身で優美な感じ!
しかし刀剣もよく分からん…。
鞘が観たいのよ鞘が!!
■雪松図屏風(国宝/円山応挙)
雪の積もった松が6曲1双に墨と金泥と金砂で描かれてる。
webで観た画像でもかっこよかったのだから、実物ならなおさら。
これもずっと眺めていたくなる屏風。