世田谷パブリックシアター『森 フォレ』+ポストトーク

ミステリやバディもの冒険譚のようでもある、8代にわたる年代記。上演時間約3時間40分(休憩2回を含む)。 WWIやダッハウ、ベルリンの壁崩壊等々時代を行き来して複雑だけど、見応えがあった。 最後の種明かしで、血の呪いが断ち切られたことへの安堵と、ミッシングリンクが発見されて、物語が新しい関係性で繋ぎ

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新国立劇場『反応工程』

『反応工程』 戦時中が舞台の作品、貧乏だし鉄拳制裁だのの古臭い価値観が横行してるのを観るのが割とつらくて、 つくづく現代に生まれて良かったと噛みしめることになるけど、そういう価値観・行動様式が実は全然いまも息づいてることも同時に気づいてしまうので、やはり陰鬱な気持ちになる。 フルオーディションと聞い

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NODA MAP第24回公演『フェイクスピア』

野田秀樹の頭の中はどうなってるんだ…?? 綺麗な言葉の花びらがたくさん降るな〜と眺めてたら、ある瞬間にそれが血や骨・肉塊に変わって、それらは最初から花びらなんかじゃなかったんだと気づいたのが『キル』(2020年にベルギー演劇祭?の配信で見た)。 今回も、シェイクスピア劇とイタコの口寄せの言葉の煙に巻

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コクーン歌舞伎『夏祭浪花鑑』5/28夜

祭りのお囃子を聞くと思い出す記憶、あれは蒸し暑い嫌な夏でしたね…と重い口を開いて語るような舞台だった。 殺しの場面の陰惨さと、その後の団七宅での空々しい会話の緊張感に、思わず手を握り締めてた。 名月八幡祭や伊勢音頭といい、お囃子をBGMに殺しを見せるって、様式美にしてもちょっと屈折したものを感じるし

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『スリル・ミー』松岡広大×山崎大輝ペア (5/5高崎、配信)

良い意味で裏切られたペア。 実年齢が近いのは、やっぱり大きなアドバンテージだと思う。 今回の3ペアの中ではいちばんスタンダードで、見やすいと思った。 ■5/5高崎芸術劇場 松岡広大×山崎大輝 23歳×25歳のペア。わかい!! 松岡くん→髑髏城の七人(下弦の月)で見た。下弦は1度(+LV)しか見てない

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2021/1/24 ミュージカル『パレード』(再演)

石川禅さんや坂元健児さんの歌が大変に魅力的で「ミュージカルにおける歌うま=説得力だよなあ。現代でもこうやって巧みに扇動する人がいるんだろうな」と思って見てたけど、まさにそここそがキモだったのかも。 そしてオープニングとエンディングで出てくるのは群衆であって、レオやルシール、ドーシーといった個人は出て

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11/16『フリーコミッティド』@青山クロスシアター

2020.11.23追記 今回のほうがきれいなクリスマス前の小話としてまとまってる、とでもいうのかな。 2018年の初演は真夏の公演だったけど、今回これを観て、外に出たらクリスマスのイルミネーション…というシチュエーションは悪くない。 成河さんにはそういうのを求めているかどうかはともかく。 前回はビ

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7/1『Defiled』DDD青山クロスシアター

「こうしたことを繋いでいくのが、僕たちの責任なんです」 ブライアンの奥さんと電話で話すところだけ、口調が違うの。 偽義経東京千秋楽以来、99日ぶりの劇場。 99日の間に、沢山のステージが延期や中止になって、その間に過去の舞台作品の映像配信やライブ配信があり、これから幕が開くお芝居でも配信をやるケース

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ミュージカル『VIOLET』

全然うまくまとまらないけど備忘録的に投げとく。 コロナ禍で中止→4か月を経て5公演だけ奇跡の上演『VIOLET』 朗々と歌い上げない系ミュージカル、タイトルロールが小柄かわいい屋さんじゃない(ほうを観た)ミュージカル、楽しかったけど、令和になって「彼氏ができて救いを得てめでたしめでたし」みたいなオチ

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6/27 図夢歌舞伎『忠臣蔵』第1回配信「大序から三段目まで」

「どう見せたら面白いか」が試行錯誤になるのは新しい試みだから(※1)仕方ないとしても、単に配信技術の練度が低いのは何とかしてーーー!! 役者ファンとしては”幸四郎さんが楽しそう”、”おお、アップが”ってだけで楽しめないこともないんだけど、宣伝も配信もち

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